席次の一覧|応接室・会議室・タクシー・エレベーター
一般社団法人 日本総合検定資格センター
「どうぞ奥へ」と言われて、どこに座ればよいのか一瞬止まる。席次は、知っていれば迷わないのに、知らないと毎回不安になるものの代表です。
結論から言うと、基本は「入口から遠い席が上座」。これだけで多くの場面は解けます。
なぜ入口から遠い席が上座なのか
席次は「相手を立てる」という考え方から来ています。入口の近くは人の出入りがあり、落ち着きません。逆に入口から遠い席は、いちばん静かで安全な場所です。そこを相手に譲る——それが上座の意味です。
理由が分かっていると、例外にも対応できます。眺めのよい窓がある部屋なら、景色が見える席が上座になることもあります。形ではなく、いちばん心地よく過ごせる場所はどこかで考えます。
応接室
- 入口から遠い側が上座。手前が下座
- ソファと肘掛け椅子があるなら、長いソファのほうが上位とされます
- すすめられるまで座らない。荷物は床に置き、ソファの上には置きません
会議室
※以下は一般的な配置の場合です。入口の位置や設備の並びによって変わります。
- 入口から遠い側が上座。同じ側では中央に近いほど上位
- スクリーンを使う会議では、見やすさを優先します。形式にこだわって見えにくい席をすすめるのは本末転倒です
- コの字型なら、正面の中央が上座になります
エレベーター
※操作盤が複数ある場合など、配置によって変わります。
- 操作盤の前が下座。操作する人の位置だからです
- 操作盤から遠い奥側が上座
- 案内する側は先に乗ってボタンを操作し、降りるときはお客様を先に
無人のエレベーターでは、先に乗って「開」を押さえるのが一般的です。人が乗っている場合は、お客様に先に乗っていただきます。
タクシー・自動車
タクシーや運転手付きの車
- 運転席の後ろが上座
- 助手席は、支払いや道案内をする人の席とされます
同行者や取引先が運転する車
- 助手席を上座とする考え方が一般的です。運転する人の隣に座らないほうが、かえって失礼にあたるとされます
いずれの場合も、乗り降りのしやすさを優先することがあります。高齢の方に狭い席をすすめるより、降りやすい席をご案内するほうが親切です。席次には諸説あるので、相手の様子を見て決めて構いません。
和室
- 床の間の前が上座
- 入口から遠い側が上位という考え方は同じです
迷ったときの三つの問い
1. 入口から遠いのはどちらか
2. 落ち着いて座れるのはどちらか
3. 周りの人はどうしているか
三つとも分からなければ、控えめなほうを選びます。やりすぎて失礼になることは、やらなすぎて失礼になることより少ないためです。
席次が目的にならないように
形式にこだわって案内に時間がかかったり、相手を立たせたままにしてしまっては、本末転倒です。席次は相手のためのもの。相手が楽に過ごせているかを最後の判断基準にしてください。
「なんとなく」でやってきた仕事を、根拠のある形に。
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