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御城印と御朱印の違い|帳面は分けるべき?

一般社団法人 日本総合検定資格センター

城めぐりをしていると「御城印(ごじょういん)」を見かけます。御朱印と名前も見た目も似ていますが、性質はまったく異なるものです。

混同されやすい点を整理します。

決定的な違いは「信仰の証かどうか」

御朱印御城印
何の証か参拝の証(信仰にかかわる)登城の記念(観光・記念品)
起源写経を納めた証(納経印)とされる平成期以降に広まった新しい文化
授与する場所寺社の授与所・納経所城の管理事務所、観光案内所、売店など
書き方その場で手書きされることが多いあらかじめ印刷された書き置きが主流

御朱印は宗教的な行為の証であり、参拝を前提とします。一方御城印は記念品であり、信仰とは切り離されたものです。

この違いを踏まえると、扱い方の違いも自然に理解できます。

御城印はいつ生まれたのか

御城印の元祖とされるのは、松本城(長野県)が昭和期から販売していた「登城記念」の印です。これが全国に広まったのは平成の終わりごろからで、歴史としてはごく新しい文化です。

現在は多くの城で、城名と城主の家紋などを配した意匠が用意されています。書き置きが主流なのは、そもそも手書きを前提としていないためです。

同じ帳面に貼ってよいか

よくある質問です。結論としては、分けることをおすすめします。

理由は、失礼にあたるからではなく、次のような実務的なものです。

  • 御朱印帳は寺社に手渡して書いていただくもの。御城印が混ざっていると、書き手が戸惑う場合があります
  • 御城印は書き置きなので、貼るタイプの帳面やファイルのほうが扱いやすい
  • 見返したときに整理しやすい

御城印専用の「御城印帳」も市販されています。ポケット式のものが多く、貼らずに差し込めるため扱いが楽です。

ただし「絶対に分けなければならない」という決まりがあるわけではありません。寺社に御朱印帳を預けるとき、御城印のページが目に入らないようにする——その配慮ができていれば十分という考え方もあります。

城にも神社がある

ややこしいのは、城跡に神社が建っているケースです。

明治以降、城跡には旧藩主を祀る神社が数多く建てられました。

  • 上杉神社(山形県米沢市)… 米沢城跡。上杉謙信を祀る
  • 尾山神社(石川県金沢市)… 金沢城の一部。前田利家を祀る。和漢洋折衷の神門で知られる
  • 武田神社(山梨県甲府市)… 躑躅ヶ崎館跡。武田信玄を祀る

これらの神社では、御朱印と御城印の両方が用意されていることがあります。

このとき、御朱印は神社の授与所で参拝の証として御城印は記念品として——それぞれの性格を意識して受けると、混乱しません。

家紋と神紋

御城印には城主の家紋が配されることが多く、御朱印には神社の神紋が押されます。

意匠として似ていますが、意味は異なります。

  • 家紋:その家系を表す紋章
  • 神紋:その神社に伝わる紋章。祭神や由緒に由来する

もっとも、両者は無関係ではありません。武将を祀る神社では、その武将の家紋がそのまま神紋になっていることがあります。東照宮系の三つ葉葵、豊国神社の五七桐、武田神社の武田菱がその例です。

紋を通して、城と神社がつながっている——そう見ると、城めぐりと御朱印めぐりは案外近いところにあります。

もっと知りたい方へ

御朱印の成り立ちや神紋の見分け方は、御朱印検定の公式テキストで体系的に学べます。城のほうに関心がある方は、同じ日本総合検定資格センターが実施する日本名城検定もあわせてどうぞ。

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